後悔するかどうか

2021年02月09日

26歳の冬、私は電車の中でジョジョの奇妙な冒険を読みながら泣いていました。

その当時好きだった人に告白して振られた日の帰り道です。


社会人の時から趣味で習っていた社交ダンスの先生を好きになってはや3年。

そうこう言っている間に会社を辞めて鍼灸学校に入学。

仕事もやめたし学費も高い。


これ以上はダンスを続けられないな、と思ったときに、

もう会えなくなるのは嫌だからと人生初の告白に踏み切りました。


結果は撃沈。


年が違いすぎるという理由で振られてしまいました。


もし振られたら帰りの電車で絶対に泣くと思って、泣けなそうな漫画を買っておいたのです。

(結果ジョジョにも泣かされドはまりしたのですが・・・)

周りの人はジョジョを読みながら泣いている私を見て、ツェペリ男爵の死に涙していると思ったことでしょう。


ダンスは好きで習っていたのですが、振られてからはこんな思いが湧き出てくるようになりました。


あの時ダンスを習っていなければ、あんなに悲しい思いはしなかったのに

あの時ダンスを習っていなければ、もっと旅行にも行けたのに

あの時ダンスを習っていなければ、好きなものが買えたのに


3年間のレッスンで100万円以上使ってきたということに、一抹の後悔のようなものが出てきたのです。この思いはしばらく続きました。


でも今になって考えると、

あの時ダンスを習っていなければ、その後別の場所でダンスを再開したときに素敵な方々に合えなかったし、

あの時ダンスを習っていなければ、あんなにドキドキする気持ちを味わうことは無かったし、

あの時ダンスを習っていなければ、勇気を振り絞って告白することもなかったし、

あの時ダンスを習っていなければ、ストレスフルな仕事を乗り越えられなかった、


のです。


やってて良かったのか、やらなきゃ良かったのか。

その時の状態で、どんな風にでも答えが変わるんですね。


妊活をしているあなたはどうでしょうか?


こんなに治療費をかけなければ、もっと子供のためにお金を残せるのに

こんなに治療をしなければ、もっと仕事に打ち込めたのに

こんなに妊活に苦しまなければ、もっと他の人の妊娠を祝福できるのに


このような気持ちにもしなっているとしたら、それはとても自然なことだと思います。

ただ、この思いはいつか変わる可能性があります。


あれだけ妊活を頑張ったから、パートナーの大切さがよく分かった

あれだけ妊活を頑張ったから、自分の体に向き合うことができた

あれだけ妊活を頑張ったから、同じ境遇の人を応援できる


どんな経験も、見方を変えれば何ひとつ無駄ではありません。


いますぐに前向きに捉える必要はないですが、今の選択は間違いにはならないということだけ覚えておいてください。


だからこそ、これから妊活をどうしようかと考えている人は、いま感じている自分の思いを尊重してあげてください。


それが後悔のない妊活に繋がるはずです。