母親に似てきた話

2021年02月12日


ある日のお昼過ぎ、私は治療院で母に鍼をしていました。

母は昔から膝が悪く、今も時々痛みが出るので、1〜2週間に1回は鍼を受けにきてもらっています。


母の膝の痛みは、私が初めて鍼灸師になるのもいいかもと思ったきっかけでもあります。

そこから15年以上経ってようやくその時の思いが実現しているのは、なんだか不思議な気分です。


施術中は、父が暇してるだの家の改修工事をしたいだの、

最近の家族の様子なんかを聞かせてくれます。


何の話だったか忘れましたが、話の流れで

「〇〇ちゃん(私の姉)が1番お父さんに似ているわ〜」

と母がポロッと言いました。


なんとなくですが、うちの2人の姉は父に似ているのです。

そしてなんとなくですが、私は母に似ているのです。

なんとなくですが、はい。


骨格、関節の弱い部分、将来的に弱りそうな筋肉

冷蔵庫の残り物を積極的に食べて片付けるところ (故に肉付きがよくなる)

怒りにくいが怒ると長引くところ

テレビをつけながら寝てしまうところ


挙げればもっと出てきそうですが、似なくて良いところ、めっちゃ似てる気がするんです。

(もちろん良いところも沢山ありますよ、もちろんあるんですよ...)


昔はそれほど思わなかったのですが、最近は良くも悪くも母に似てきたなぁと思うんですよね。

自分の将来の姿を重ねて、足腰を大事にしなきゃなぁと思うのです。


さて、こと不妊に関してはどうでしょうか。

女性の不妊症が遺伝するかという点はまだ医学的に研究段階ですが、

お母さんに体質が似ることは考えられます。

(男性不妊は遺伝する可能性があると分かっています)


ですので、お母さんが子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患を患った経験があるのなら、

自分もその予兆はないか観察してみてください。

(月経痛がきつくないかとか、経血の量はどうかなど)

もしお母さんの閉経が早かったなら、年齢に比べてAMHが低いなんてこともあるかもしれません。


関連性はまだはっきりとしないものの、自分の感覚としても段々と体質が母に似てきている実感があるので、お母さんに聞いてみると参考になると思います。


私たちの親世代の第一子の平均出産年齢は25〜26歳

私たちの世代の第一子の平均出産年齢は30〜31歳


親世代から比較的短期間で平均出産年齢に5年近くの差があります。


お母さんの出産時の話だけになると年齢による違いも大きいので、

その後の体の変化を聞いておくと、今後の自分の変化をイメージしやすいですね。


自立してからの運動習慣やライフスタイルによる違いもありますので、

もちろんお母さんと100%同じ変化を辿る訳ではありません。

でもあの血は争えない感覚を感じたことのある人は、ちょっと聞いてみてください。

全く知らなかったお母さんの大変だった話なんかも聞けるかもしれません。